2019年3月1日から開催予定の展覧会

「小磯良平展」人物画への飽くなき探求
【3階鑑賞室】

 小磯良平は神戸を拠点に活躍した、昭和期を代表する洋画家です。没後30年を迎えた彼の作品は人物画、とくに端麗かつ清潔な女性像が多くを占めています。北陸ではあまり紹介される機会のなかった小磯良平作品ですが、このたび姫路市立美術館から小磯の画業の軌跡をたどる油彩画コレクションを借用し、公開の運びとなりました。また当館からも、小磯作品のなかでも人気の高い版画と素描のコレクションを初公開いたします。

 小磯は東京美術学校在籍時にはすでに帝展で特選を果たし、卒業制作作品も学校買上になるなど、若くして高い評価を得ます。その後20代で遊欧し、自らの表現活動の目指すところをヨーロッパの古典主義の中に見出しました。人間のかたちを通して神や信仰を描く、ゆえに人物画を重視するヨーロッパ絵画の伝統的な思想に加え、芸術を通じて理性と高潔な精神を追求するその態度は、クリスチャンだった小磯のパーソナリティに深く響いたのではないでしょうか。

 幾度かの画風の変遷を経ながら、気品ある人物画や群像を生涯にわたって描き続けた小磯良平。その穏やかな画風のなかに隠れた西洋美術へのひたむきな情熱を感じ取って頂ければ幸いです。

1 紫のガウンの人形B 1984(昭和59)年 リトグラフ・紙 /2 少女像(IV) 1979(昭和54)年 エッチング・紙 /3 正面向きの女 1968(昭和43)年 鉛筆・紙 /4 腰かける女 1968(昭和43)年 鉛筆・紙 /5 腰かける女 1968(昭和43)年 鉛筆・紙 /6《和服の婦人像》1935(昭和10)年 油彩・布 H73.0 × W49.5 cm /7 《男の肖像》1950(昭和25)年頃 油彩・布 H60.8 × W45.6 cm /8 《窓》1958(昭和33)年 油彩・布H139.0 × W130.0 cm

★印は姫路市立美術館蔵 写真提供:姫路市立美術館 印のないものはすべて森記念秋水美術館蔵

2019年3月1日(金)→5月26日(日)

開館時間=10:00~18:00(入館は17:30まで)

休館日=月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、4月29日〜5月6日は連続開館

入館料=一般1,000(800)円、高校生500円、中学生以下無料 (  )内は20名以上の団体料金

[同時開催] 2階鑑賞室

森記念秋水美術館所蔵品展「備前刀 ー用と美の系譜ー」

2018年12月21日(金)→2019年5月26日(日)

「小磯良平展」ギャラリートーク
3月3日(日)・4月7日(日)各日14:00〜(要鑑賞券)