開催中の展覧会

日本刀 地鉄の秘密 刃文の不思議
【2階鑑賞室】

 日本刀は、武器として生まれ発達してきました。その一方で、日本刀は高位の者に対する献上物や家臣への褒美など、主に武士や貴族の間では贈答品の一つとして盛んに用いられてきました。また寺社への奉納品など、神聖なものとしても扱われています。これは日本刀が単に武器としての実用性だけではなく、武士や貴族の表道具として「美」を追求した存在であったからです。さらに今日、日本刀は「鉄の芸術」と呼ばれ、その審美性の高さから世界中の美術愛好家からも注目されています。

 今回の展示では、刀工が鍛錬することで表れた鉄の層が織りなす「地鉄」と呼ばれる文様や、焼入れによって作られ刃先に浮かび上がる「刃文」の美しい形と輝きなど、日本刀の審美的な見どころにスポットを当て、その奥深い魅力をわかりやすくご紹介いたします。

 日本刀には地鉄や刃文が同じものは一つとして無く、刀が作られた時代や地域、刀工によって様々なバリエーションが存在します。刀身をキャンバスに見立て、高度な審美性を日本刀の中に織り込んだ刀工の名作をご覧ください。

左上:兜 鉄錆地六十二間筋兜/右上:目貫 海老図/右中:縁頭 恵比寿大黒図 銘 大森秀知(花押)/中央:拵 朱漆塗桜花文蒔絵散印籠刻鞘打刀拵/下:重要文化財 脇指 無銘 伝正宗

2018年1月5日(金)→5月27日(日)

休館日=月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)※年末年始(12月28日〜1月4日)

開館時間=10:00~18:00(入館は17:30まで)

入館料:一般1,000(800)円、高校生500円、中学生以下無料
(  )内は20名以上の団体料金

(同時開催の3階鑑賞室もご覧いただけます。)
「山笑う春 〜近代日本画の四季〜」2018年1月5日(金)→2月25日(日)
「安達博文の世界展 -僕の中のぼくー」2018年3月1日[木]〜5月27日[日]

ギャラリートーク/毎月 第2日曜日14:00〜(要鑑賞券)

安達博文の世界展 -僕の中のぼく-
【3階鑑賞室】

 森記念秋水美術館では、開館二周年を記念し、当館収蔵作家の安達博文を取り上げ「安達博文の世界―僕の中のぼく―」展を開催します。

 安達博文は1952年富山県朝日町に生まれ、東京芸術大学院を修了後、文化庁派遣芸術家在外研修員となり、イタリア・フィレンツエに留学。97年には第40回安井賞展で栄えある特別賞を受賞。以来、全国を舞台に活躍している作家です。

 日々自分と向き合い、日々の生活の中で繰り広げられる様々な心のこだわりを、あえて洒脱な軽妙さで、さらりと描く独特の世界は、テンペラ画の技法を用いることで、より登場する人物像を鮮やかに映し出し、多くの人々を魅了してきました。

 今回、長く教鞭を執った富山大学芸術文化学部の退任の節目にあわせ、初期から近年までの代表作品を厳選し、安達博文の魅力とその軌跡を辿ります。

上段左:オラ 100号F 1977年 東京藝術大学卒業制作 / 上段中:男と女 130号F 1979年 東京藝術大学大学院修了制作 / 上段右:WANGUN-虹の雨 150号P 2011年 個の地平展 / 中段左:男と女と犬 190cm×250cm 1992年 / 中段右:時の符-XXⅠ 200号変形 2017年 第91回国展 / 下段:日記2016-Ⅱ 80号F 2016年

2018年3月1日(木)→5月27日(日)

休館日=月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)

開館時間=10:00~18:00(入館は17:30まで)

入館料:一般1,000(800)円、高校生500円、中学生以下無料
(  )内は20名以上の団体料金
(同時開催中の「日本刀〈地鉄の秘密〉〈刃文の不思議〉」もご覧いただけます。)
共催=北日本新聞社

安達博文氏ギャラリートーク開催
4月7日(土) 14:00〜、5月12日(土) 11:00〜 (いずれも要鑑賞券)

安達博文 略歴

1952年 富山県朝日町に生まれる
1979年 東京藝術大学大学院修了
1991年 文化庁派遣芸術家在外研修員  (イタリア・フィレンツェ/‘92まで)
1997年 第40回 安井賞展特別賞受賞
1999年 安達博文の世界展-僕の中のぼく-  池田20世紀美術館
2005年 安達博文展 現代の写楽か-安達の眼-  駒ケ根高原美術館
2017年 3月 富山大学芸術文化学部 退任
現在 国画会会員